e-Taxは難しい・・・・

e-Tax、ご存知ですか?

「国税電子申告・納税システム」という正式名称ですが、個人では所得税申告の利用が中心です。
そのe-Taxの個人宅からの利用率は、数%だそうです。

利用率については、
国税庁のホームページで公開されており、こちらでは50%以上の利用率として掲載されています。
まぁ、このあたりは数字のマジックというか、都合の良い数字を掲載していると言いますか、

国税庁は

e-Taxを利用した人数/確定申告を行った人数

上記数字は

個人宅(会計事務所等除く)からe-taxを利用した人数/確定申告を行った人数

の差ですね。

つまり、

税理士等の所謂プロによるe-Tax利用、税務署へ来署してのe-Tax操作を除く個人宅からは、数%の利用率ということです。
多分、これは想定外なんじゃないでしょうか。
本来、個人の税申告の利便性向上を目的としてシステムを開発したはずです。
すぐにお金のことは言うのもやらしいですが、ウィキペディアによると初期投資500億、年間90億以上の投資だそうです。

「なんでここまで個人に利用されないの」ってことですが
個人認証の手続の煩雑性、ハードを含めた準備作業の難しさが指摘されています。
個人的には「操作の難解さ」が大きいと思っています。

電子証明やカードリーダー、パソコン、インターネットの準備が全て整ったとして、
その次に「何をすれば良いの?」ってところから、分かりづらいです。

毎年行っていても、毎年わかりづらいです。
ホームページを見てもわかりづらいです。

ちなみにですが、あまりにも使いづらいので、昨年には下記のような意見を送付しました。

確定申告の電子申請に伴う、要望です。

要望点
1.確定申告にもっと特化した解説が欲しい
2.バージョンアップ対応、UIなど改善して欲しい
3.会計ソフトとの連携強化

1.確定申告にもっと特化した解説が欲しい

確定申告をe-taxを利用して行う場合の全体像がわかりません。
「e-Taxソフト」「確定申告書作成コーナー」「e-tax(web版)」「電子認証」「e-Tax」・・・
上記各システムが広範囲の業務をサポートできるように開発、また相互に別開発のためか、全体がわかりません。
上記機能をどのように利用すると、どうなるのか?、
自分は、どのような機能を利用すれば良いのか?
各機能のメリット・デメリットは?
そして、各会計ソフトとの連携もよくわかりません(これは、ソフト会社の責かもしれませんが)

確定申告の電子申請は、利用ニーズが大きい機能であり、かつ年1回しか利用しないはずです。
こういった特性にあわせて、もっとUIなども改良して、
「1年ぶりでも簡単に申請できる」
ことを目的とした更に使いやすいシステムへの改善を希望します。

2.バージョンアップ対応、UIなど改善して欲しい

下記のような疑問があります。
どのソフトをバージョンアップするのか?
どのソフトはそのまま利用できのか?
自分で判断するのか?、システムで判断して貰えるのか?
できれば、必要な全ソフトについて「バージョンチェック」→「自動インストール開始」を
提供して欲しい。

3.会計ソフトとの連携強化

ここは私の知識が不足しているのかもしれませんが、会計ソフトとの連携を強化できないのでしょうか?
極端な話、会計ソフトから確定申告の送信ができても良いかと思います。
私企業のソフトに組み込む事が困難であれば、国として開発して欲しいです。
色々と問題があるかとは思いますが、ユーザーニーズは、明らかにそこにあるのではないでしょうか。

以上 ご検討いただけますと幸いです。



色々と問題があるのも理解はできます。

「セキュリティ対応にて操作性が下がる」

確かにそうですね。
しかし、ブラウザであれば無理にIEにこだわる必要は無いですし、独自ブラウザ開発でも良いはずです。

「アクセシビリティ対応により視認性・操作性が下がる」

そうなんですが、「誰でも、どんな人でも使い易いように」を目指しすぎなのではないのでしょうか。
健常者とハンデを持つ人用に「操作性」の観点でUIシステムを分けても良いはずです。

e-Taxは、電子申告という他に類を見ない独自システムであり、「何ができるか」に重点が置かれて開発されることは仕方無いかもしれません。
それでも、多くの個人が利用するe-taxとして、「より簡単にできる」を目指した「カイゼン」の取り組みが必要な段階なのではないでしょうか。