ホームページリニューアル

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アグリロットのホームページをリニューアルしました。

今回、スマトーフォン・タブレットにも同一ページが最適化表示される「レスポンシブデザイン」を採用。
また、トップページには、重くなることを承知で動画を使っています。
SEO的には、表示速度が遅いのはマイナスなのですが、それ以上にインパクトとしてのプラス効果を考慮しての採用です。
SEO対策が絶対の風潮がありますが、本来の目的は検索順位上位表示ではなく集客であるため、このような判断としました。
もちろん、今後の結果次第で調整していくことになります。

その他ページにも、エフェクトを組み込んでいます。
やはり、動作は重くなるのですが、同じ理由となります。
「読ませる」ページではなく、「魅せる」ページが目的ですので。

6・3・1の法則

デザイン的なことは次回にでも書くとして、今回のリニューアルは、まだ全体の60%程度しか置き換えられていません。
今後、随時更新していくのですが、何故に一気に置き換えられないのか?
「サボっているから」は、少し正解なんですが、実はWEB制作(システム開発も同様)には「6・3・1の法則」があります。

「6・3・1の法則」とは(今、勝手に考えて名付けました)、ホームページ制作に於いて

・主要な機能の制作  = 全体の60%の規模 = 全体作業工数の1/3
・特殊な機能の制作  = 全体の30%の規模 = 全体作業工数の1/3
・超特殊な機能の制作 = 全体の10%の規模 = 全体作業工数の1/3

ということです。
つまり、主要な機能の制作に1カ月かかる場合、特殊機能に1カ月、超特殊な機能に1カ月必要ということです。

具体例で言うと、サービスや料金など主要ページを作成する工数と旧バージョンのブラウザ対応、エラー時の対応など特殊な機能を作成する工数は同程度が見込まれます。
では、「超特殊な機能」とは?
例えば、かなり古いバージョンのブラウザ対応です。
「IE6以前」は、ほぼ新規作成に近いほど別物として作成しなければなりません。
また、ホームページの印刷はズレてしまうことが多いのですが、これをどのようなプリンタでも完璧に印刷されるような対応もかなり時間がかかります。
多くの制作の場合、「超特殊な機能」は無視すべきです。
ほぼ使わない(使う事がない)対応のための機能を構築し、時間と費用をかけることは顧客と制作者ともにメリットがないからです。

よくある失敗プロジェクトでは、この超特殊な機能構築を「あえて無視する」ということをせずに作成してしまいます。
特に、熟練のエンジニアはこういったレアケースを想定できるため、作り込みを考えます。
当然、特殊なケースですので機能構築も簡単には進みません。納期延期・予算オーバーまでして構築した機能は、手作業で行えば簡単に済んでいた作業ということもあります。
また、今後の保守もこの特殊機能があるため、余計な作業時間が必要となってしまいます。

あえて90点で作り手も顧客も満足してもらう。
その決断がプロジェクト成功のカギとなります。

長く語りましたが、「60点でも結構進んでいるんだよ」ってことの言い訳でした。